h1手術まで

2017年12月5日に右人工股関節置換術を受けました。手術前から1年後までをブログpostscriptを基にまとめました。まずは、手術を受けるに至るまでの経緯です。何の悩みもなく、ある事をきっかけに突如思い立ちました!...という感じですf^_^;。

■2017年:股関節日記スタート!

手術を考えるまで、人にあまり話すことはなかったのですが、2002年からの15年間右股関節痛がありました。原因もはっきりしていて、発育性股関節形成不全による二次性変形性股関節症です(1歳の時に歩けなくて股関節脱臼が発覚し、手術歴あり)。
私が股関節痛を自覚した2002年当時、今では他人事に感じることもあるのですが、100㎞マラソンを走ったり、6000m峰に登り、スキーで滑ったりしていました。腰部に疲れと痛みを感じたのが股関節痛の始まりでしたが、整形外科受診の結果、「遅かれ早かれ手術をすることになるかな。」と思い、(手術をしたら全てできなくなると思っていたこともあり)手術が必要になるまで可能な範囲で運動を続けることにしました(運動状況は、ホームページの通りです。)。それから15年...徐々に運動量は減り、昨年のスキーシーズン終了をもって全ての運動をストップすることにしました(2016年12月決断)。痛みの程度が急激に強くなったというよりは、痛みにより動きに制限がかかり楽しみが減ってきたというのが正直な感想です(結果的に痛み>楽しみと感じました)。
一度だけですが、寝返りをうつのも辛い痛みが出た2012年より年に1回整形外科を受診するようになり、2014年頃からは手術を勧められるようになっていましたが、運動ができる間は、手術を必要だとは感じなかったのですが、運動をしないと決めて3ヶ月経過したら...それまでは、痛いのを承知で動いて楽しみを得ることでバランスを保っていたと思うのですが、楽しみなく痛みだけがあると痛みが邪魔者としか感じられず手術を視野に入れました。「動ける生活をしたい!」と思う自分がいました。 ...というわけで、股関節日記の始まり~!!。

■2017年3-4月:どこで手術する?!

3月下旬から、まずは、手術はどんな?、手術はどこでできる?を調べ始めました。インターネット情報があふれているこのご時世、全ての情報に目を通せるわけはなく、私の場合は、茨城県在住なので、まずは「股関節手術」、「茨城県」で検索しました。その中で最初に目に留まったのが水戸市にある北水会記念病院の水戸股関節センターでした。最初は、水戸市よりは東京の方が近いなぁ...とは思ったのですがf^_^;、ホームページがわかりやすく読み入りました。
手術の方法や手術後の生活については、描いていたもの(2002年に本で読んだ内容)とは別世界!最小侵襲術(MIS)を行えば(できるかどうかは別として...)、禁忌肢位(しゃがむ、正座、胡坐をかく、和式トイレ使用など)が原則ないという事を知り、手術を受けたいという意志が固まりました。私は、現状、全て問題なく行えるので、手術をすることによりこれらの事に制限があるなら急がない方が良いかと思っていましたが、これなら、今すぐ手術に踏み切っても良いかなと思えました。あとは、院長先生の私見を交えたドクターコラムの中に、「あまり股関節にとって負担のかからないことを意識するよりは、少しは股関節のことを忘れて好きな運動をしていただくことをお勧めします。」や「手術を執刀した先生を信頼し、大船に乗ったつもりで「何かあったらこの先生が何とかしてくれる」という気持ちを持っていただくのが幸せかもしれません。」という記載があり、既に大船に乗ったような気に^_^!
一通り読み終えた時には心はほぼ決まっていたような気がします。他にも茨城県内、通院可能そうな千葉県、埼玉県、東京都の病院のホームページも見ましたが、結局、水戸股関節センターから気持ちは変わりませんでした。

■2017年4月25日:紹介状作成依頼!

2012年より1年に1回受診していた整形外科クリニックに水戸股関節センター宛ての紹介状を書いてもらうために受診しました。
毎年1月に受診していて、1月の時点では「既に手術を勧める段階まで来ていると思うけど、その気はないんだよね?」という先生からの質問に対して、「はい。」と答えていました。そのわずか3か月後に受診をしたので少し驚かれf^_^;...開口一番、「心境に変化があり、手術を受けたいと思います。」から「これまでは、痛いのを承知で動いて楽しみを得ることでバランスを保っていたと思うのですが、楽しみなく痛みだけがあると痛みが邪魔者としか感じられず...」と言うと、「なるほどね。」と納得して下さいました。(もしかしたら、「やっと観念したか...」と思われていたかもしれません^皿^;;)
整形外科の外来はいつも混んでいるので、土曜日をはずして火曜日に受診したにもかかわらず、驚きの人数!!どうやら前日が臨時の休診だったらしく異常な混雑になっていました...すぐに紹介状を書くのは難しいとのことで、出来上がったら連絡をもらうことに。今日の混み具合から今日中の完成は無理かと思っていたら...夜には連絡あり。翌日、受け取りに行き、入手完了!その流れで、水戸股関節センターの外来予約をしました。まずは、土曜日で打診してみたところ、5月6日(土)が可能とのことでしたが、都合がつかず(海外逃亡中f^_^;)、次が5月27日(土)とのことで、1ヶ月後であればOKだなと平日の打診はせずに決めました。取り敢えず、第一関門通過です。

■2017年5月11日:股関節メンテナンス!

2012年から月1回程度、深圧(松本深圧院ル・サロン銀座)に通っていましたが、今日、その施術日でした。ゴールデンウィーク中のイースター島&マチュピチュ観光旅行の疲れが少々...でも、特に支障はでず。鎮痛薬の力を少し借りていますが、観光旅行なら行けます。左右の足共に全体的にだるいような気がすると言うと、いつもは右足中心ですが、今日は両足の筋肉をほぐしてもらえました。太腿の裏側のハムストリングスは左足の方が張っているとのことでした。やっぱり左足が頑張ってるんだよなぁ...最近、左膝もミシミシし出した気がします。90分ほぐしてもらうと、足が軽くなりました。
施術をしながら、股関節外来の予約をとった事を伝えると、「もう手術の予約をとってくる勢いですか?」と言われたので、「特に手術をしない理由が出ない限り、そのつもりです。」と返しました。さらに、「運動をストップさせて、この先、保存療法を続ければ痛みが緩和する可能性もあるかもしれないですけど、その状態は運動には耐えられないと思うんです(単なる自分の直感ですけどね)。動ける生活がしたいなと思ったので。」と続けると「それで良いと思います。既に、痛みによりできなくなった落差は大きいですからね。」と言ってもらえました。深圧には手術を回避しようと通っている人の方が多いのですが、手術後も施術してもらえるので、しばらくは継続しようと思います。

■2017年5月15日:股関節ヒストリー作成!

股関節外来受診まで2週間を切り、さらに、色々な情報を読みながら楽しんでいる?気がします。私の場合は、体験記は人それぞれの状況によるので、それよりもドクターのコラム記事や意外と診療ガイドラインに興味の目が向きました。あと、手術後にマラソンをしている人がいるかなぁとか...(そこ~?!)
と同時に、自分の股関節痛の経緯を簡単にまとめておこうかと書き始めたらA4紙1枚くらいになりました!一番外せないのが、1歳時に発覚した股関節脱臼...次に痛みが出始めた時期...次に、う~ん、私の場合は一度、寝返りできないくらいの痛みが出てそれを機に股関節の可動域が狭くなったとか...手術を受けたくなったことなどなど。そして、その間に実践した保存療法や運動の状況を加えたら、話がまとまった気がしました。問題は、整形外科の外来診療は人数が多くて回転が速くゆっくりとしゃべる時間はないと思われるってことですかね?!(さらに、私は、いつも2時間くらい待って順番が回ってくる頃にはしゃべる気力が落ちている気がするのです。)

■2017年5月27日:股関節外来受診!

1週間くらい前からソワソワしていた気がします。紹介状、保険証、一応、股関節の経緯を自分用にまとめた紙も持参してレッツゴー!今年はスキー場へ行っていないので車の運転もあまりしておらず、ドライブ気分でした。予定通り、高速を利用して1時間程(75㎞)で到着しました。取り敢えず、受付をすませて診察室周辺で座って待ちました。どのくらい待ったか、看護師の方が問診にやって来て色々と質問されました。職業:「会社員」かと思ったら、「デスクワーク」とか「力仕事」とか負荷量のわかる記載をと言われ、なるほど!と。趣味:現在、できるできないにかかわらず書いてよいとのことだったので「マラソン、登山、スキー」と正直に記載しました。初診なので色々と情報が必要らしく、既往歴、診断歴、痛み始め、痛みの程度など質問が続き、話が上手く繋がらない部分が出てきたりしたので、念のため持参した自分用に作成した股関節痛の経緯をまとめたものを渡すことにしました。その後、X線撮影をして、もうすぐかなと思いながらもう一待ち。自分の名前を呼ばれた時は、やはりしゃべる気力が少々萎えていたようなf^_^;...診察室に入ると、脚長測定、膝を外側に倒して痛みの確認、触診とあれよあれよと進みました。私の場合は、手術を受けるには若干、年齢が若い(今年50歳)のですが、1)紹介状あり(既に診断あり)、2)股関節脱臼歴あり、3)長年にわたる股関節痛あり、4)手術希望とどの観点からみても手術適応ということで、「再置換リスクを理解していれば、異論ありません。」と一言でした。この間、私は「はい。」を3回くらい言っただけかなぁ...股関節経緯をまとめた用紙を渡したことも、ほぼ、しゃべる必要性をなくしたような...というより、待合室で同じ変形性股関節症と思われる人を沢山見て、自分の症状が軽い気がして手術に待ったがかかったらどうしようなんて変な心配をして緊張してましたf^_^;。事の詰まりは「手術をして好きな事をしたいということですね?」と言われ、(その通りだったのですが)「どこまでできるかは手術が終わってから考えます。」と控えめに言ったら、「全てできると思いますよ。他の方ができてますから。」と返って来ました。多分、全てを把握されてはいないだろうなとは思ったのですが、運動(マラソン、登山を含めて)をする事を否定されないのは、自己責任ではあってもやっぱりありがたい。手術は2ヶ月待ちと言われ、希望である12月の手術時期も仮予約でき、今日の目的100%達成です。次は手術3ヶ月前以内の術前検査ということです。家に帰って腹ごしらえをすると、緊張が解けたか深い昼寝に堕ちましたZzzz...。第二関門通過です。

■2017年6月1日:会社の上司に報告!

もう少し先で良いかと思っていたのですが...中長期の仕事を打診される機会が出て来て返事をするのが難しくなり、会社の上司に「股関節置換手術を受けることを決断しました。”I have decided having an orthopedic surgery, THA (total hip arthroplasty)”」と伝えることにしました。なんと2人の上司のうち1人は外国人!!ちゃんと伝わるのかと思いましたが、主旨は伝わったかな?まだ、事前検査が終わっていないので仮の予定ではありましたが、1ヶ月くらいか?休みをとりたい旨伝え、これに関しては了承していただきました。さらに、現在、月4日(週最大2日)まで在宅勤務が可能なのですが、正式に決まったら、例外的に一定期間在宅勤務をすることができないか人材本部に相談することも可能だから言って下さいと言われ、ちょっとビックリ!休暇日数は問題ないので、想定していなかったのですがありがたいことですね(一方で、仕事しろ!って事か?...なんて^皿^;;)。

■2017年9月30日:手術日決定!

あっという間に4ヶ月が経ってしまったような...明日から10月、今年も残り3ヶ月ということに驚き!!
今日の目的は術前検査。朝8時40分に受付をすませて、9時過ぎに診察室へ(お、今日は早い^_^)。「(手術に対して)何か質問はありませんか?」と聞かれ...自分の中では、手術をすると言う考えにぶれはなく、不安も疑問もないに等しかったので、「ありません。」でも良かったのですが、一つだけ質問しました。過去の手術が今回の手術に影響する可能性があるかどうかを質問したところ、全体の10%くらいが複雑な症例でこれまでに数百例の経験がありますとは言われたのですが、具体的なことはわかりませんでした。ま、私自身が過去の手術の詳細もよくわからないので、それ以上はいいかなと。ただ、自分では症状はそれほど重くないと思っていますが、バックグラウンドは軽くないのかなと感じました。合併症などは考えたらきりがなく、他の手術を受ける人と比較して自分に特別にリスクが高くなるものはないと思ったので特に質問はしませんでした。あっさりし過ぎf^_^;?(海外旅行へ行く時に、搭乗する飛行機が墜落する確率をあれこれ考えたりしないですよね。)予定通り、12月5日が手術日に決定です!この後、検査へとんとんと進むかと思いきや、ここからが長かった...X線まで1時間...採血、心電図などまで1時間...くらいかかったか。その後、インフォームドコンセント、貯血、麻酔に関する検査をする日程を決め、会計が終わると、昼過ぎでした。第三関門通過です。

■2017年10月25日:業務関連部署に報告!

今週に入り、所属部署、業務で関連する部署、人に手術を受けるために休暇をとる旨を伝えました。まだ不確定な部分はあるものの、取り敢えず、以下の3点を伝えました:1)年内のオフィス出社が12/1までであること、2)その後、2週間目安で入院をすること、3)退院後、年内は必要に応じて在宅勤務枠で勤務すること。大半の人の反応は驚きのようでした!普段、あまり痛い素振りもしていなかったので、気づかなかった人も多かったのかもしれません。あとは、年明けいつからどのような形で通常業務に戻すかってところです。

■2017年11月13日:着々と進みます!

前回の受診からあっという間に6週間が経過しました。手術まであと3週間...あっという間だな!そして今年もあっという間だな!!
今日は一般の診察時間前に入り、CT検査。続いて、おそらく、今日1番の外来患者となり、インフォームドコンセント。ここまでは順調にあっという間に終了~。今日は色々とこなすことがあり、あっちへ行って話を聞いて署名(麻酔の話)、しばらく待って、こっちへ来て話を聞いて署名(入院の話)、しばらく待って...の繰り返しでした。でも、今日のメインメニューは、自己輸血。昔(もう15年以上前)、どんなに頑張っても400mL献血ができる比重に達せず、何度か比重が足りずに献血できなかったのに大丈夫か?!と思っていました。採血前の血圧が117-75だった時は、この15年くらい出ていない数値(人間ドックでは100に届くかどうかくらいなのでf^_^;)だったので、緊張してるのか?!?!とビックリ◎o◎;;!採血10分ちょっと+鉄剤点滴1時間、採血後の血圧は変化なく、結果的には問題なく終了しました。この自己輸血、いざという時に自己血を使うのかと思ったら、手術時に体内に戻すらしい(ヘ~、そうなんだ!)...そして、今日から手術までの3週間、毎日2回鉄剤を服用です。調剤薬局で薬を受け取ると、時既に12:45。朝早かったこともあり、腹ペコ。病院の隣にあるレストランで、2食分(生姜焼き定食+フライドポテト+コーラ)を完食!!頭クラクラはしませんでしたが、採血した腕がだるい...
家に帰ると、あれもこれも確認すればよかったかなと思う事もあるような気もしますが、手術へ向けて着々と事が進んでます。ちょっと真剣に準備を考えよ~っと!

■2017年11月24日:Facebookでお知らせ!

今日、めでたく誕生日を迎えました。遂に50歳!!!
手術をするということを直接、話せた人もいますが、ごく一部となったため、一部はメールで、他はFacebookで一言、伝えておこうとお知らせしました。これでも不十分なのですが、次は年賀状だな...動けるようになったら、会いに行けば良いのかな。
運動を全て封印した時に、「動きたい」と思ったので、手術に踏み切るというのは今も変わらず...「動きたい」の解釈は、絶対に走れるようになりたい!とまでは思っていませんが、走れるチャンスを作り、そのチャンスが得られたら折角だから走るだろうなといった感じです。手術をせずに痛みを軽減させることができたとしても、その状態は運動には耐えられないだろうなと思ったので、運動をせずに経過観察という選択肢は私にはありませんでした。手術をした結果、走れなかったらそれは仕方がないことで、できることを考えれば良いのかなと。50の手習いでゴルフとか???(今更、無理っぽいf^_^;)
今日、手術前最後の深圧(松本深圧院ル・サロン銀座)でしたが、施術に入る前に足の長さ、太さを計測しました。足の長さは2012年1月(約6年前)から変化ないようでしたが、膝から少し上部の大腿部の太さが、左足(健側)すら3cm減!右足(患側)は3.5cm減!6年前の時点で既に右足は左足と比べて1cm細かったので、現在、1.5cm差のようです。左右差は実感していたので驚きはなかったのですが、左足の3cm減はちょっと衝撃でした◎o◎;;!!そんなに落ちるもの(筋肉)があったのねf^_^;...今の関心は、どこまで左右共に戻るのか?ですね。手術前最後のメンテナンスも終わり、あとは来る日を待つのみ!

■2017年12月3日:準備完了!

海外旅行や登山と違い、何とかなるだろうと遅々として準備が進まず。最初は、パジャマもタオルも持参しようと思っていましたが、一箇所にまとめてみると荷物が多い!!特に、パジャマとタオルがかさばる!!!...というわけで、あっさりとレンタルすることに。ま、ジャージは持参して着替えようとは思ってますが。なので、少々、サイズが合わなくてもOKかと。結局のところ、着替えと洗面用具+α程度になりました。着替え以外はコンビニで調達できそうなので本当に適当f^_^;。行きは良いとして帰りの状況がわからないのでコンパクトにノースフェイスのリュックに収めました。入院の説明はお金に関する話が大半で、持ち物に関してはあまりなく、杖がいるのかいらないのかわからなかったのですが、深圧へ行った時に聞いてみたら、あった方が良いのではと100均ショップで売っていると教えてもらいました。家の中にはトレッキングポールやスキー用のストックがいっぱいあるのですが、街中で使う時があった場合に足が悪いというアピールにならない気がするので、とりあえず準備しました。使う必要がなければそれで良し^_^V。