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No.19 ルンサール・カンリ登山隊2011 22日間

-Lungser Kangri (6662m)-
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h1日程

募集要項に添付されていた写真に惹かれて参加を決めた今回の海外山行。久々の20日超え。久々のテント泊。最長キャンプ生活に初の6000m超え宿泊など、色々と心配事はありましたが、無事、終了しました。道中、(高山病を除いて)体調を崩すこともなく、最高の天気の下、ルンサールカンリ登頂を果たせて大満足です。
日付をクリックするとその日の日記が見れます。日記中に出てくる高度はGPSに記録された数字を記載していますので、行程表中の数字とはズレがあります。また、行動中の時刻は、一部、GPSの記録を遡って記載していますので、実際とはずれている箇所があるかもしれません。
※募集要項では、「ランサール・カンリ」となっていましたが、現地で「ルンサール・カンリ」と言うようになったため、変更しました。

日付 行程 一言コメント
8/6(土) 11:30  成田空港発-(AI-307)→17:15 デリー・インドラ・ガンジー空港着 航空機にて、空路インドのデリーへ。ガイドと合流し、専用車でホテルへ移動。夜、登山隊集合。
8/7(日) 10:30デリー発-(IT-3351)→11:50 レー着→(専用車)→レー(3,450m)
Hotel Gawaling International(泊)
早朝便でレーへ(約2時間遅延)。レー空港到着後、専用車でホテルへ。
8/8(月) レー滞在(専用車約3時間、徒歩約1時間)
観光とカルドゥン・ラ峠(5,602m)往復
Hotel Gawaling International(泊)
専用車で世界一高い自動車道路のカルドゥン・ラ峠へ。
8/9(火) 移動&トレッキング(専用車約2時間、徒歩約3時間)
レー-(専用車)→チリン村(3,150m)→スキウ村(3,340m)
スキウ村(テント泊)
専用車でチリン村へ。ザンスカール河をケーブルで渡り、マルカ谷へ。トレッキングスタート。
8/10(水) トレッキング(徒歩約7時間)
スキウ村→マルカ村(3,800m)手前
マルカ村手前(テント泊)
水辺の緑の牧草地と、赤茶けた谷の斜面を見ながら、マルカ谷最大の村、マルカ村へ。チベット仏教の壁画やマニ石。
8/11(木) トレッキング(徒歩約4時間+α
マルカ村手前Tacha Monastery(プジャ)→ハンカール村(4,000m)
ハンカール村(テント泊)
だんだん広くなるマルカ谷沿いのトレッキングルート。途中、Tacha Monasteryに立ち寄り登頂祈願をして、最奥の村、ハンカール村へ。
8/12(金) トレッキング(徒歩約7時間)
ハンカール村→ヤクルパル(4,450m)
ヤクルパル(テント泊)
マルカ谷を離れ、カンヤツェ峰(6,400m)の麓を西側の谷へ。草木のない、荒涼とした谷。
8/13(土) トレッキング(徒歩約6時間)
ヤクルパル→ザルン・カルポ・ラ峠(5,100m)→カー(3,960m)手前
カー手前(テント泊)
ザルン・カルポ・ラ峠を越えて、ルブシェ地方へ。カンヤツェ峰とザンスカール方面の展望。
8/14(日) トレッキング(徒歩約7時間)
カー手前→ダット村(4,320m)
ダット村(テント泊)
美しい谷を下り、チャンチョ河に合流。チャンチョ河沿いの道を、ダット村へ登ります。
8/15(月) 移動(専用車約8時間)
ダット村-(専用車)→ツォ・モリリ湖→ルンサール・カンリBC(4,700m)
ルンサール・カンリBC(テント泊)
ルンモ・チェ村までトレッキングの予定だったが車がダット村まで入れたので予定を繰り上げ、ツォ・モリリ湖へ移動。車で入れるところまで一気に移動し、ルンサール・カンリの麓へ(行程2日分短縮)。
8/16(火) ルンサール・カンリBC滞在
BC(テント泊)
休養日。
8/17(水) 登山(徒歩約6時間)
ルンサール・カンリBC→ルンサール・カンリC1(5,700m)
ルンサール・カンリC1(テント泊)
谷沿いの砂礫の道をC1へ。当初、6,160mに設営予定だったが、水場を探して少し標高が低くなりました。
8/18(木) ルンサール・カンリC1滞在
C2方面(6,100mまで)へ高度順応
C1(テント泊)
高所順応日。
8/19(金) ルンサール・カンリC1滞在
C1(テント泊)
休養日。
8/20(土) 登山(徒歩約5時間)
ルンサール・カンリC1→ルンサール・カンリC2(6,140m)
ルンサール・カンリC2(テント泊)
頂上へ向かうプラトーに登り、所々、ガラ場の急斜面。約300m下がったコルにC2を設営。
当初の予定地(6,240m)との位置関係はわかりません。
8/21(日) 登山(徒歩約19時間)
C2→ルンサール・カンリ(6,662m)登頂→C1
C1(テント泊)
早朝C2を出発。6,300m付近から氷河帯。長い頂上稜線。ザンスカールからカラコルムの大展望。下山に想像以上の時間を要する...
8/22(月) 登山(徒歩約4時間)
C1→BC
BC(テント泊)
BCへ下山。
8/23(火) 移動(専用車約7時間)
BC -(専用車)→レー(3,450m)
Hotel Gawaling International(泊)
ダートの自動車道をレーへ戻ります。
8/24(水) レー滞在
観光:ヘミス・ゴンパ、ティクセ・ゴンパ
Hotel Gawaling International(泊)
レー名物?ゴンパ巡り。
8/25(木) 10:45レー-(IT-3352)→11:50デリー 早朝便でレーへ戻ります。デリー到着後、ホテルへ。
8/26(金) 21:10デリー・インドラ・ガンジー空港発-(AI-306)→
機内(泊)
夜、専用車で空港へ。
8/27(土) →8:30成田空港着 定刻到着。

■8月6日(土) 曇り

7:10出発-(車)→8:25 USAパーキング着-8:35 出発-(送迎車)→8:50成田空港着-(チェックイン、両替)-11:40出発-(AI-307)→16:45デリー空港着-17:45出発-(専用車)→18:30ホテル着
19:15-21:00夕食(ホテル)-シャワー-22:10就寝

いつものことながら、家を出発する間際は、そわそわとしてあわただしい。出発して順調に空港に着くとほっと一息。制限重量を微妙に超過していたが、パスして、さらに一息。飛行機に乗ると、なぜかいつも睡魔に襲われ、今回もうとうとしていると...急にエンジン音が高まり...え~、とっくに離陸していると思ったら、ようやく離陸だった。しばらくして、スナックが出てきて勢いよく食べると辛い!その後、ランチメニューのチキンもカレー味で結構辛い!インド料理だから?!でも、やっぱりアジア(南米とは大違い!)。飛行時間は8時間半くらいで到着した。出発日と同じ日付の明るいうちに到着~。成田空港出発組4名はデリー空港でガイドの平岡竜石さん&奥さんと合流した。関西空港出発組2名の到着は4時間後らしく、明日の朝のご対面となった。インドは湿度が高く暑いと感じる瞬間はあったものの、車も部屋も機内も冷房ガンガンで温度差にやられそう。ホテルに着いて、すぐに夕食。ビールが飲めるのも今日だけということらしく(明日から3450m泊...)、インドのビール、Kingfisher2本いただき!他に香辛料のきいた料理と共に。さすがに時間と共に眠くなってきたので、寝ますZzz...

■8月7日(日) 晴れ

5:00起床-5:30朝食パック
6:15出発-(専用車)→6:45 デリー空港着-(チェックイン)-(遅延)-10:40出発-(IT-3351)→11:50レー空港着-12:30出発-(専用車)→12:50ホテル着
昼食-フリータイム(昼寝、散歩)-20:00-21:15夕食(ホテル)-22:10就寝
Hotel Gawaling International(3,408m)(泊)

今朝は6時出発のため、早起きして朝食パックをほおばって空港へ向かったのに...チェックインをすませた後、ボードに一向にゲート案内が出ず...やっと、表示されたと思ったら、8:45が10:30に出発時刻が変更されていた。どうやら、全ての便が遅れているようだった。意外と空港が新しく、少しの間、歩き回っていたが、さすがにすることもなくなり、日記を書き書き^^;。行き先のレーは3450mの標高なので、多少なりとも高度の影響が出るだろうな~。
予定より2時間程遅れてレーに到着した。機内から見えた景色がGoogle Earthで見ていた景色と似ていて初めてじゃない感じがした。空港に着くと、殺伐とした感じで、軍隊の人が鉄砲をもってうろうろ。もちろん、写真もNG。ホテル到着後、すぐに、お茶してランチ。早速、高度順応が始まり、久しぶりに水飲め、水飲め攻撃。去年、ラパスがつらかったので今回も覚悟したら...今回は、体調が良いのか、それほど苦痛ではなく。ランチも食べる気になり今のところは順調。でも、深呼吸忘れるべからず...15時頃まで話したり、写真を撮ったり。その後も部屋でまったり、のんびり。何となく眠れそうな気がしたので、昼寝をしたら1時間程爆睡。目が覚めた時に驚いた!!夕方、少し散歩をして、ストックカンリが雲の合間からちらっと見えた。昨日から冷え込んで、山々がうっすらと雪化粧していた。どうりで、レーが思いのほか寒いと思った。今日は、お腹もすき、順調すぎるくらい何事もなく終了。今日は眠れそう。

■8月8日(月) 晴れ

6:00起床-7:00-8:00朝食
8:50-10:20観光:旧レー王宮Ancient Palace, Leh (Ladakh)、バザール
11:30 昼食
11:50出発-(専用車)→13:20-14:10カルドゥン・ラ峠Khardung La(5,366m)→16:10ホテル
荷分け、散歩、シャワー-19:45-21:00夕食(ホテル)-22:10就寝
Hotel Gawaling International(3,408m)(泊)

今日は良い天気。日が出ていると暑い!午前中、近くの旧王宮を見物に出た。小高いところにあるため、王宮からレーの町を一望できた。その後、バザールまで歩いて下り、少し散策をしたが、砂ほこりと車の排気ガスでとっとと退散してホテルへ帰ることにした。観光地やバザールでは、日本人をパラパラと見かけた。
11時にカルドゥン・ラ峠まで高度順応へ行く予定だったが、許可手続きに時間がかかり、11:50出発となった。5,600mと言われているカルドゥン・ラ峠(GPSでは5,366m^^)までヘアピンカーブを登り詰めたところだったが、すれ違いも大変な細い道幅をドライバーは結構とばし、ひやひやした。所要時間3時間と聞いていたが、1時間半程で到着した。本当なら、少し歩くということだったが、車道が1本通っているだけで登れそうな道もなかったので、お茶をして写真を撮って少し時間をつぶした。帰りは、来た道をひたすら下るのみ。途中、勢い余ったか?タイヤがパンクするというハプニングがあった。峠に登った時はそうでもなかったが、車で下って来た時に頭痛がして、その後、いまいちな感じ。まだまだ順応し切れてないなぁ。お腹はすいた感はあるが、あまり食べられない一日だった。明日から、いよいよ、テント生活。大丈夫かな~?とりあえず、頭痛消えろ~。
 今日は19時頃から、シャワーのお湯どころか水全てが出なくなり参った!携帯電話は圏外、電気もちょっと不安定(不自由はしなかったが...)で、観光客が結構、泊まりに来ているホテルなのに改善の余地ありだなぁ。

■8月9日(火) 晴れ

6:00起床-7:00荷物出し、朝食
8:30出発-(専用車)→Magnet Hill→10:45-13:30チリン村(昼食、川を渡るためのケーブル待ち)-(ケーブル)→対岸
14:00トレッキング開始⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒15:50-16:50お茶屋(休憩:馬待ち)⇒17:30スキウ村Skiu (3,369m)
18:45テントへ-19:30お茶-20:30-22:00夕食-22:30就寝
テント(3,369m)(泊)

今日の目覚めはまぁまぁ。頭は少し痛いが、結構、目を覚まさず寝れた。朝は、シャワーのお湯が出たので山へ行く前にすっきり。  予定通り、8時半に出発!荒涼とした平地に大きな山が左右両方向に広がり、その中に、舗装道路があるのが驚きだった。インダス川とザンスカール川が出合い、ザンスカール川沿いにどんどん進むと、岩の間(下?)に道がある感じ。ザンスカール川ではラフティングができるようだった。最後、未舗装になり道路の終点に到着した。車から下りると想像以上に暑い!!すると...すごく大勢の人と荷物が目に入った。川を渡るのにケーブルキャビン1基で往復していた。しかも、人力^^;。順番待ちなのはわかったが、待つこと3時間!ようやく順番がまわってきて、荷物と人2人で乗り込み川を渡ったが、前半は面白かったが、後半は対岸から引っ張り上げられるのを待たなければならず、一旦、途中で止まる...この時、何となく緊張。無事、皆、渡り切り、いよいよトレッキングスタート。砂ぼこり舞い、暑い中の歩き始め。でも、体はなまっていたので初日の3時間の歩きで体がほぐれた感じ。途中、寺院のような建物や川沿いの緑の写真を撮りながら、我々の荷物を担いだ馬がなかなか来ないので、お茶屋で休憩。馬が通過してから再び歩き、「レストラン」の表示が見えて「へ~!!」と思ったら今日のキャンプ地到着だった。  村があり、飲み物を購入することができ、電気がある下で美味しい(ホテルの食事より美味しい)夕食を食べられて幸せ~。快適個別テントで、今日はよく眠れそう...

■8月10日(水) 晴れ

5:00起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:30出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒11:05-12:25昼食⇒(休憩)⇒(GPSバッテリー切れ)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒15:30マルカ村Markha 手前(3,728m)
17:00お茶-19:00-20:10夕食-20:50就寝
テント(3,728m)(泊)

今日、初めて、モーニングティーと洗面用のお湯を体験した(ネパールなどのツアーでは定番と聞いていたが)。気持ちの良いものだった。寝袋をしまい、バッグを朝食前に出すのが日に日に大変だと思われるが、今日は問題なく。食欲がいまいちで、今日の朝は、トースト2枚と卵のみ。歩き出して数時間でお腹がすく感はあるが、いざ、昼食、夕食を目の前にすると量が食べられず。
歩きは、天気が良い中、スタート。体調は食欲をのぞいてまーまー。午前中は順調。昼食で長めの休憩後、暑さバテで結構つらかった。最後の方は30分に1回くらい木陰で休憩していた。バテバテの最中、GPSのバッテリーが切れた。うっかり、予備電池を持ち合わせておらず、「あ~あ...」くらいに思っていたが、この瞬間に「ログをSDカードへ保存する」という設定が外れてしまい、ここから先のログが保存されていなかった(帰国後、VistaCxのバグであることを知った^^;...かろうじてアタック日のログはGPS本体に残っていたが、ちょっとガッカリxxx)。途中から空腹感も伴い...水も飲んでいたつもりだがキャンプ地到着時に余っていたのでもっと飲まねば状態。ようやく、キャンプ地に到着~。マルカ村の手前の静かなのどかな場所だった。水場もあり、快適、快適^^V。テントに入る時、ふくらはぎや足先が何度もつった...完全に最近の運動不足ありあり(大丈夫かいな^^;)。
お茶や夕食でしゃべったりはできるが、食べるのが苦しい。胃が痛い...あとは、スパイシー味が受け付けず。幸い、醤油があり、醤油味にしたら、餃子が食べられた。ま、食欲が落ちるのはいつもの事なのであまり気にはしていないが(むしろ、まわりの人の方に心配される^^;)、体力との勝負か??なるようにしかならん...

■8月11日(木) 曇り一時雨

5:15起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:20出発⇒(休憩)⇒(渡渉3回)⇒10:40-11:20Tacha Monastery(プジャ:3,929m)⇒11:50-12:30昼食⇒(休憩)⇒(雨宿り)⇒15:15ハンカール村Hankar (4,007m)
16:30お茶-17:30フリー-19:00-21:10夕食-22:00就寝
テント(4,007m)(泊)

今日は昨日とうってかわって雲が多かった。何度か通り雨にも遭った。今日はサンダル持参で3箇所渡渉があった。こんなに本格的に渡ったことはなく、感想としては楽しかった。水が冷たい!最後の渡渉は膝上となった。1時間程いくと道中、一番大きな村らしいマルカ村に到着した。ストックカンリが近いためか多くの登山者がいて賑やかそうなキャンプサイトが出てきた。その先には麦畑が広がり、人は住んでいそうな感じだった(が、住人は見なかったかな)。その後、Tacha Monasteryでプジャをしてもらった。このお寺にいくには、急な斜面を登らなければならず、結構な登り応えがあった。寺院でお経(?)を20分程聞き、登頂祈願。願いが叶いますように。。。心ばかしのお布施も添えて^^。
今日も食欲はまだまだだが、昨日より一生懸命食べるようにこころがけることにした。昼食は最低限完食した。すごく時間がかかり、給食をいつまでも食べている居残り小学生みたい。午後は、少しづつ標高が上がりゆっくりと歩いた。曇っていたこともあり、昨日と比べると快適。途中、雨足が強くなり、Restaurant(白いテント)で雨宿り。雨が通り過ぎ、再び歩き、今日の宿泊地(ハンカール)に到着した。昨日よりは元気かな?
キャンプ地到着後、お茶をして、雨が降ってきたので、一旦、テントへ。日記を書いたり、行程表を見たりうだうだと...夕食は、品数豊富で飽きないし、毎日、美味しい。まだ、人並みには食べれていないが、昨日よりは食べれたかな。周りの人がすごい食欲なのがお・ど・ろ・き!今日くらい食べられたら自分的にはOK!としよう。

■8月12日(金) 晴れ

5:00起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:10出発⇒(渡渉)⇒(渡渉)⇒11:10-11:50昼食⇒(休憩)⇒(Blue Sheepに遭遇)⇒(休憩)⇒(渡渉x2)⇒16:15ヤクルパル(4,664m)
お茶-19:00-20:20夕食-21:10就寝
テント(4,664m)(泊)

今日、朝、少し寒く感じたが、雲が無く天気が良さそう。皆さん、元気で要領よく、日に日に出発が早くなる感じ?!
今日も朝から渡渉。だいぶ、要領もわかり、午前中は楽勝!お天気が良いので、昔の建物(何だっけなぁ?)跡やマニ石を見たり、前方にカンヤツェ(登頂候補にも挙がったそうな...)を見たり、花を見たりしながら楽しく歩けた。早めのランチをとり、今日はギリギリ最小量を完食(他の人は、おかわりしてます^^;)。
途中、blue sheepのファミリー(かどうかはわかりませんが)を大きく聳える岸壁の頂上と壁面に発見し、のんびりとその動きを眺めていた。昨日よりランチが早かったので、早くキャンプ地に到着すると思ったら...行けども行けどもテントは現れず。それよりも、午後2時を過ぎ、時間と共に、横を流れる川の水量が凄い勢いで増えてきた。キャンプ地が川のどちら側かも怪しく(キャンプ地からお迎えが来たので、わかったが...)、最後の渡渉は、両脇をかかえられながら何とか対岸に辿り着いた。CW-Xと短パンの組み合わせは、これまで問題なかったが、最後は太股前面にしぶきをくらった。靴を履き替え、1枚服を着て歩くこと20分(くらい?)。テントが見えて歓声があがった。到着した時、手先がじんじんしていたが、意外に体は温かく、元気だった。昨日より、断然、楽...食欲も昨日よりは出てきて、胃もだいぶ楽になってきた。
キャンプ地到着後、雨が降り出した。トイレがおっくうだなぁ。明日の行動開始までにはやみますように。

■8月13日(土) 雨、雪、霙

5:15起床-5:50モーニングティー-6:10洗面用お湯-6:30朝食-7:30-9:00悪天候の為待機
9:00出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒11:55-12:10ザルン・カルポ・ラ峠Zalung Karpo La (5,192m)⇒12:50-13:20昼食⇒(休憩)⇒14:55カー手前(4,447m)
16:30お茶-19:00-20:30夕食-21:10就寝
テント(4,447m)(泊)

昨日、雨が降っているなぁと思ったが、朝食時には、霙から雪となっていた。朝食終了後、待機となった。どうなるかと思ったが、9時前に雪が弱まったので、少し遅くなったが予定のザルン・カルポ・ラ峠を目指して出発した。霙のような雪のような感じで、標高が上がっていくので、雨具ではなくオーバーヤッケ/ズボンにしたら...新品が泥ドロになりちょっと後悔。でも、寒い気がしたので選択は正しかったということにしよう...峠越えは、弱まった雨足が再び強くなり雪になった。頂上はわかったが、周りの景色は向かいの白くなった山くらいで、ちょっと残念!頂点は寒いだけなのでとっとと下山へ。雪が融けてぬかるみとなり地面は泥ドロ!途中、雪をまといながらも花が咲いていたので写真を撮りながらどんどん下っていった。登りは問題なく登れたが、下りは、いつものことながら他の人に追いつくのに必死(登りより、ある意味、アップアップしている)!後で、皆、同様の事を思っていたみたいでちょっと安心した。
今日は、15時前にキャンプ地に到着した。昨日の増水のこともあり、予定より1時間くらい手前の場所にしたそうだ(明日の朝一番に渡渉)。順応はまぁまぁ順調。ツォ・モリリ湖までは何とかなりそう。

■8月14日(日) 晴れ時々曇り、後、雨

5:15起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:30出発⇒(休憩)⇒(休憩:)⇒(渡渉)⇒11:25-12:00昼食⇒(休憩)⇒(休憩)⇒14:50ダット村(4,349m)
16:30お茶-19:00-20:30夕食-21:10就寝
テント(4,349m)(泊)

今日は、昨日、宿泊予定地だったカーまで下り、その後も両方を山に囲まれた谷をトレッキング。途中で、ザンスカールとルプシェの分岐を左方へ入った。渡渉は、1回サンダルに履き替えたが、無事通過。天気が良いので、花、動物などの写真を撮りながら楽しく進んだ。今日の動物は、マーモット!今日、2名の方が馬で移動したが、さほど斜度もなく、ホーストレッキングが最高に楽しめたそうだ。今日はラダック~!らしいトレッキングの1日だった。最後の30分程、曇りだし、雨が降り出したが、テントに入ったら本降りになったので、良いタイミングでキャンプ地に到着した。
雨が上がったので、お茶の後に周辺を散歩した。マーモットを探しに行ったが見れず、ラット?(ねずみ)を見た。最後に開業前の病院を見学させてもらった(が、とても病院とは...作業をしている人が寝泊りをしているだけの状態だった)。
今日は、レーから手配会社の車が到着し、食料が補充されて豪華だった!フライドチキンには感動!他のものも趣向をこらし、毎日、夕食が楽しみになってきた。食欲もおかわりをするまではいかないが我ながら良好。
予定では、明日、ルンモ・チェ村までトレッキングだったが、車がダット村まで入って来れたのでトレッキングはこれにて終了だそうだ。明日は歩かずに車でツォー・モリリ湖までいけるそうだ。

■8月15日(月) 雨

5:15起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:45出発-(専用車)→(トレッキング予定:ヤーラ・パス→ルンモ・チェ村)→10:55-11:30頃Tso Kar Restaurant(お茶)→13:10-14:10昼食→ツォー・モリリ湖Tso Moriri→16:30ルンサールカンリBC(4,728m)
お茶-19:30-21:00夕食-22:00就寝
ルンサールカンリBC(4,728m)(泊)

今日も天気はさえず...一日、雨だった。道路がダット村まで改修されたおかげでトレッキングが1日カット!峠越えのようなルートを車ですいすい。楽しくモリリ湖まで移動できた。
しか~し、天気が悪い!途中、Tso Kar湖を通ったが、山は雲をかぶり、湖の色も空の色もモノトーン状態。残念!お茶に寄ったお店で買ったポテトチップスが美味しかった^^。お昼は調理済みのランチを持ち込んでレストランと呼ばれる小さなお店で食べた(お店には温かいミルクティーのみ注文)。晴れていれば外で食べられるところだが、うす暗い屋内になった。
昼食後、さらにドライブは続き、でか~いツォー・モリリ湖が見えてきた!今日は曇天で山もほとんど見えず。きっと晴れると素晴らしい景色だろうなぁ。キャンプ地は予定より奥(上部)まで車で入れたのでモリリ湖畔ではなく一気にルンサールカンリの麓まで行った(当初、予定していたルンサールカンリBCの標高よりは少し低いが、結果的にこの地をBCとすることとなった)。ほぼ、2日間の行程を短縮した。
お茶の時も夕食の時も話がルンサールカンリ登頂の行程になってきた。この先のキャンプをどこに設営するか?いくつキャンプを出すか?などなど、話が緻密になっても自分には未知の世界になりつつあり、なるようにしかならん?!って感じ?ま、できるところまで頑張りましょ!
願いは一つ、「天気にな~れ!!」
明日は休養日で7時の朝食まで寝ていられる...お腹がすいて起きるかな?!

■8月16日(火) 雨後曇り、後晴れ

6:00起床-7:00朝食-9:30テントでぐだぐだ-12:30昼食-13:30洗髪-14:00テントで荷物分け、昼寝-16:30お茶、散歩-19:00-21:00夕食-21:30就寝
ルンサールカンリBC(4,728m)(泊)

昨日からの雨は降り続き...トイレへ行くのもおっくうになる。6時に限界に達し、起き上がった。トイレへ行き、30分、1時間とうだうだしているうちに復活。天気が悪いとどうもテンション↓↓。
7時に朝食の為にキッチンテントへ行き、話をするのも寒いのでテントへ戻った。その後、Fさんとおしゃべりしながら、うだうだしているうちに昼食タイムとなった。
午前中、偵察へ行ったダワとノッチが戻ってきていて上部(5400mくらいから)は雪世界だそうだ。現在、厚く覆われている雲がとれたら真っ白な山がお目見えするのだろう。昼食後、少し晴れ間が出たので洗髪大会。いや~、さっぱり!その後、明日以降の荷分けをしてからうとうとと昼寝。が、良くなかったか?!夕方以降、後頭部が痛く、調子がいまいち。夕方、雨があがり、日がさし、モリリ湖や対岸の山々がようやく顔を出した。5,500mくらいを境に綺麗に白くなっていた。
明日から、いよいよ、登山。当初のC1、C2は6,000m以上での設営となり、そうなると6,000m以上で最低3泊をすることになり、それは厳しいということでC1を6,000m以下に設営する方向で検討された。問題は水場ということだ。また、1週間ほど前に別パーティーがC1を6,100mに設営して、馬で荷物をあげたら雪で馬が1頭なくなったそうだ。高度順応も上手くいかなかったか登頂失敗となったらしい。
色々と検討された結果、8/17:BC→C1、8/18:C1滞在(高度順応)、8/19:C1滞在(休養)、8/20:C1→C2、8/21:アタックとなった。雪や気象条件はなるようにしかならないけど、せめて、体調だけは持ち堪えてくれたらな~。

■8月17日(水) 晴れ

5:00起床-5:30モーニングティー-5:50洗面用お湯-6:30朝食
7:50出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒12:10-12:45頃 昼食⇒13:35ルンサールカンリC1(5,668m)
16:20-17:00お茶-19:00-19:45夕食-20:45就寝
ルンサールカンリC1(5,668m)(泊)

ようやく、お天気が良くなった。出発時もひんやりしていたが、5,000mを超えると風が吹いたり、日陰になると寒い!
ほど良く斜度があり、高度も稼げて案外スムーズにC1に到着した。どうやら、適当なところに水場を見つけることもできたようで...問題なかった。背後のモリリ湖と山が綺麗~!!
今日からは2人テントになった。相棒さんは、Kana-catさん。到着時には気持ちが良かったが徐々に高度の影響が出てきた...昼寝は厳しい...お茶をしに一旦、外に出て少し元気になり、その後、テントでうだうだ。夕食30分前に外に出て、写真を撮ったり、歩き回ったりして、さらに、少し楽になる。
夕食は、昨日までと同じくらいの豪華さ!ついつい、食べ過ぎに^^;。でも、私的には奇跡に近い食欲だ。今だかつてない食欲、このエネルギーがアタックにつながれば良いのだけど。

■8月18日(木) 晴れ

6:00起床、モーニングティー-6:30朝食
7:50出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒10:50 6,111m⇒(休憩)⇒11:50ルンサールカンリC1(5,668m)
昼食-フリー-16:15お茶-18:30-20:00夕食-20:40就寝
ルンサールカンリC1(5,668m)(泊)

人生最高高度での宿泊は、2-3時間寝て、目を覚ましての繰り返しだった。だんだんインターバルが短くなったような...朝、起き上がった時は、頭が痛かったが、お茶を飲んで深呼吸をすると消えた。今日は、いよいよ、ルンサールカンリ登頂の第一歩。C2タッチ。最初は問題なく登れたが、5,800m過ぎの平坦なところから先は、体が動かなかったなぁ。6,000mを超えてからは前に着いていけなかった。6,111m地点まで登ったところで終了。下りは、雪があるうちは良かったが、雪が切れてガレ場になってからは、全くついていけず足場もヨロヨロ。ノッチに荷物を持ってもらう有様...C1に戻ってからは、昼食もほとんど食べられず、テントに直行。テントでぐだぐだしても、あまり、体調は復活せず。一つ、山に登頂したようなものだよなぁ。本チャン、アタックできるのか?が今の心境。今日、ルンサールカンリを初めて見たが、山頂は遠そう。
今回のテーマの一つ「6,000m超えて順応できるのか?」を試します...今までは、アタック時のみ6,000mを超えてそのまま下山だったので。

■8月19日(金) 曇り

6:00起床、モーニングティー-7:10朝食、お茶-10:30朝寝-12:30オレンジジュース-12:50-14:00昼食-フリー-16:30お茶-18:50-20:00夕食-20:40就寝
ルンサールカンリC1(5,668m)(泊)

今日は休養日。これも2日間の行程短縮があったからなせることか...昨日は、6,100mタッチして疲れていたが、夜、眠れたので、かなり疲れがとれた気がした。休養日は、基本、食事(&お茶)とテントでうだうだ。
午前中、朝食後10時半くらいまでおしゃべりをしていたが、その後、テントに戻ったら、Zzz(朝から寝た)。お昼のお茶で起き上がり、そのままランチへ。胃は、かろうじて食べているといった感じ。でも、体力を使っていないから食べられるんだろうな~と思う。何とか一日が終わり、残すは明日と明後日を残すのみ。お天気が良いことを祈って...体調が良いことも祈って...

■8月20日(土) 晴れ

5:30起床、モーニングティー-6:40朝食-荷物分け
7:55出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒13:15ルンサールカンリC2(6,138m)
昼食-18:00フリー(就寝)
ルンサールカンリC2(6,138m)(泊)

今日、明日でアタック出発!朝は、コンタクトレンズ入れるのに格闘。荷分けにも手間取る^^;。お天気の祈りをかけて出発~!
歩き始めた瞬間、足ダルッ!驚くくらい。何が何でも早過ぎると思ったものの、どうしようもないので無理矢理進めてたかな?どのくらいたったか、足が上がるようになり、少しづつ楽になった。しかし、今回のコース、当初のC1が6,100m、C2が6,200mというだけあり、一旦下って再び登り...途中から雪がお目見えし、何度か休憩をはさみ、最終キャンプ地に到着した。
テントに入ったときは、お腹が空いた感があり、配給されたアマノフーズのレトルト食品である豚汁を飲み、持参したソイジョイやアミノバイタル(ゼリー)を食べて順調。と思ったら...高度の影響か一時は吐き気、寒気などで身動きならず。このままでは、動けないと思ったが、ポカリスウェット粉末を入れて水を2杯飲んだら体が落ち着いた。固形物はとても食べられなかったが、赤だしを飲み18時過ぎに休養の途に...

■8月21日(日) 快晴無風

0:30モーニングティー-朝食
2:15出発⇒(休憩)⇒(アイゼン装着;6,283m)⇒(休憩;日の出)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒(休憩)⇒9:40-10:20ルンサールカンリ山頂(6,676m)⇒(休憩をはさみながら、下山)⇒20:57ルンサールカンリC1(5,668m)
22:00就寝
ルンサールカンリC1(5,668m)(泊)

6,000m超えにもかかわらず、意外なほどよく眠れた。0時をまわってもティーが来ないな~と、今日もコンタクトレンズ入れにごそごそと奮闘し、にゅうめんを食べ、予定より少し遅れ目に出発~。気温は、それほど低くなく、天気も良さそう。動いてまもなくのガレ場トラバースにはまいったが、雪が出始めた斜面の登行は徐々に体が動き出した。雪が増えたのでアイゼン装着。雪はかみやすく、歩くのに問題はなかった。そして何よりも今日は天気が良い。日が出てから気持ち良かった。が...この山の地形、登っても、登ってもこれでもかと斜面が出てきて、頂上が遠かった。最後、この奥だろうというところまで空身で行ったら...山頂らしき旗があり、GPSの表示が「6676m」であり、ようやく山頂と判断。疲れていはいたが、お天気と全員登頂に支えられた。写真を撮り、下山開始。それぞれのペースで下り始め、3人、2人、1人と大きく分かれた。雪の斜面が終わり、ガラ場を下り始めてからからが大変な帰り道中となった。途中で、出発したC2の撤収の事実が発覚!本当は経由して下の1へ下る予定だったはずが...シュラフも出したままだったのに。C1まで戻るしかなくポーターに着いていったが、歩きにくいガラ場を下り、その後、急な登り返しでなかなか前に進まなかった(スタッフ曰く、最短ルートらしいが)。登りきったあたりで日が暮れてきてヘッドランプでの移動となった。下り気味の道をてくてく...と歩いて歩いて、C1から10分くらい手前のところでドリンクを持ってC1から応援が来た。ドリンクを飲んで、「あとどのくらい?」と聞いたら10分くらいということで最後の力を振り絞って到着~。20:57。到着すると、個人装備がバラバラに分散していたが、寝袋とマットを回収し、テントに敷いて転がり込み、食べることもせず、バタンキューZzz...予期しない長い1日だった。

■8月22日(月) 曇り時々雨

7:30モーニングティー-8:30朝食
10:25出発⇒(休憩)⇒(休憩)⇒14:15ルンサールカンリBC(4,728m)
昼食、お茶-19:30-21:30夕食-22:30就寝
ルンサールカンリBC(4,728m)(泊)

シュラフに転がり込むように寝入り、爆睡。どのくらい寝たかわからず、目を覚ました。はて、今日はどんな行動か?と考えつつもモーニングティーが来るまでボ~っとしていた。朝、自分の顔を見て驚いた!何だか、左右不均等に黒い!特に、鼻の下がボロボロ。あまり、日焼け止めを塗り直さなかったからなぁ...朝食で、皆と顔を合わせた。昨日は、皆、大変だったようで、元気だった人達もC1到着18時で登り返しには苦戦したそうだ。一番最終は22時過ぎの到着だったそうだ。朝食まで何の片付けもしていなかったのだが、大きな勘違いをしていることに気がついた!今日は、これからBCまで歩かないといけなかった!!朝食終了時に10時を目指してと言われてから片付けにとりかかった。昨日のC2撤収の一件があり、小物などがあちこちに分散し、全てをダッフルバッグに納めるのが一苦労だった。間に合うかなぁと思いながら、10時過ぎに何とか...
歩きたくない気満々だが歩かねばならず...いきなり、ルートどりが悪く、登り返しになった時は勘弁!といった感じだった。とにかく足がだるかった!小雨がぱらつく中、石を探す人、花を見る人、それぞれに楽しみながら、どんどん下っていくとモリリ湖がどんどん大きくなり、4時間足らずでBCに戻ってきた。何だか懐かしい感じがした。
何もかもがスローな感じで、ランチして...お茶して...まったりして..ディナーの時間になり(食欲はまだ復活せず。ちょっと脱水気味?)。今日は、ニマが作ってくれる最後のディナー。毎食、美味しい食事を作ってくれて、食べれなくても楽しみだった。期待を裏切らない豪華なメニューだった!!天麩羅、おひたし、その他野菜尽くし。そして、そして、一通り食べた後にビールと手作りケーキが登場。う~ん、ビールは最初に出してほしかった~と少し思ったが、登頂祝して乾杯~!!皆、大満足^^V。
平和な一日だったけど...昨日のC2撤収の一件が色々と物議を醸し出して...幸い、個人装備の紛失はなかったものの、ハイキャンプ用の食事としてもちあげたアマノフーズの食料がなぜかゴミとして、現地ガイドの判断でC2周辺に廃棄されてしまった。結局、スタッフに回収させたが...ゴミ同然の状態...あとの対応はガイドの平岡さんにお任せとなった。

■8月23日(火) 晴れ

6:30起床、モーニングティー、洗面用お湯-8:00朝食
9:00出発-(専用車)→ツォー・モリリ湖対岸→昼食→Upshi(休憩)→16:40ホテル
シャワー-19:15-22:15夕食(Hymarayan Cafe)-22:30就寝
Hotel Gawalin International(3,408m)(泊)

あ~、登山が終わり、テント生活が終わりだ...今日は、車でレーに戻ります!残り僅かだと実感。朝食後、荷物軽量化の為でもあったが(そろそろ、新しい物が欲しい気もして^^;)、チップを渡す時に登山用品をスタッフにプレゼントしようと抽選大会を行った。参加者は、ニマシェルパ、ノッチ、スタンディン、チャンドラ、ジャムリンの5名。登山用品は、私が登山靴(SportivaのNepal Extreme、2000年購入)、ピッケル(Camp、2000年購入)、ストック((Leki、2001年もらう)、エアーマット(Thermorest 3/4ウルトラライト、2004年購入)の4つ。他の人が懐中電灯を1つ提供。比較的小柄な人が多く、シンデレラのように足の大きさを目分量で比べっこしたところ3人くらいが履けそうだった。結局、番号を書いた紙をひいて、番号順に好きな物をとることに。登山靴は、ノッチがゲット!「履いてみて。」という言うと、裸足ではあったが、スポッと履けた。実際に使ってもらえると嬉しいな。2番をひいたニマは、ピッケル、3番をひいたチャンドラはエアーマット、4番をひいたジャムリンはストック(ちょっと不具合ありだけど、許して!)、5番をひいたスタンディンは最後に残った懐中電灯だったが、すかさずヘッドランプも進呈された。最後にちょっと盛り上がって別々の車に乗り込んだ。
キャンプ地を後にして、まず、モリリ湖対岸からルンサールカンリを見ようと、コルゾックへ行こうとしたが別のpermissionが必要らしく諦め、行ける範囲で山が見える場所へ行くことになった。ちょっと雲が邪魔をしていたが、また違った感じに見えた。あとは、ひたすら、レーを目指して車に揺られた。途中までは、来た道を戻り、立ち寄ったレストランを通り過ぎ、間もなく分岐でレー方面へ向かった。GPSは動かしていたが、大きな山が聳える川沿いの道は、何度も衛星がロストした(Vsita Cxの性能の限界)。7時間以上かかって、レーのホテルに到着した。
部屋に入って、まず、とにかくシャワー!!お湯が出るかどうか心配だったが、今日は問題なかった。とりあえず、シャワーを浴びてすっきり!!生き返った!!夕食は、同室のKana-catさんと平岡さんの奥さん、mokoさんと3人で外へ出た。バザール周辺のお店に入り、ビールがあるかどうか確認をしたら「ある。」ということで決定。ビールを注文したら...瓶がアルミホイルでくるまれていた。メニューにも掲載されていなかったので、文化的に公にはしないようだ。料理は、チベット料理でタンドリーチキン、餃子(のようなもの)、その他いずれも美味しかった。
予備日を使わずに戻ってきたので、明日はレー観光だ。少し、インド(というより、ラダック)を堪能しようっと!

■8月24日(水) 晴れ

6:30起床-7:30朝食
9:30出発-(タクシー)→10:30-11:45へミス・ゴンパHemis Gompa→12:45-13:45昼食(Chamber Restaurant)→14:00-15:10ティクセ・ゴンパThiksei Gompa→16:00-17:30バザール、お茶→17:45ホテル
シャワー
19:45-21:45夕食(The Grand Dragon Hotel)-22:15就寝
Hotel Gawalin International(3,408m)(泊)

昨日、レーに戻って来る道中から感じていたことだが、日中は暑い!!半袖、短パンでうろうろしたいところだが、普段、焼いていないのでやめた。今日は予定通り、レー周辺観光。時間も限られているので、有名どころから。そして、無事に最高の天気の下、ルンサールカンリに全員で登頂できたのでプジャの御礼参りをしなくては...ということもあり、まずは、最も大きい僧院へミスゴンパへ。タクシーで1時間くらいのところにあり、途中から幹線道路を外れてゴンパへと続く道を登って行った。到着すると、駐車場に車がずらり。博物館やホールでの読経やお堂を見学した。心ばかりの御礼もしてきた。ゆっくりと1時間程見学をしたら、お昼時になり、ちょうど、ティクセゴンパの休憩時間に合わせてティクセのレストランで昼食となった。あまりの暑さにティクセゴンパを見学するかしないかという話になったが、折角来たということで見学することになった。遠くから立派な白い建物が見え、実際に見学をすると中には色々なものがあった。まず、薬が売られていた。咳がとまらない人が咳止めの薬を処方してもらっていた。何やら、苦い薬らしい...効果や如何に?ここでも、お堂に入り、読経を見学し、御礼をしてきた。そして、巨大な仏像を見た。さらに、素晴らしいと思ったのは、高台から見える山や緑の景色かな。次に、シェイゴンパへ行くかという話も出たが、時間的にも体力的にも今回はいいかなぁということで、市街地へ戻ることに。直接、ホテルに戻ろうかとも思ったが、少しくらい買い物でも...とバザールに立ち寄った。登山用品店で700ルピー(約1400円)のアークテリクス(だと思う^^;)の長袖シャツを購入した。ちょっと縫製が荒い気はしたが、ま、この値段ならいいかなぁということで記念に購入した(日本に帰ったら着なかったりして^^;)。一旦、ホテルに戻りシャワーを浴びてから、レーの最後の夕食ということでグランドドラゴンホテルへ繰り出した。パッと見、すごく豪華なホテルで驚いたが、食事の席についてから電気が落ちたりして、やっぱりレーだと思ってしまった。まず、ビールで乾杯!して追加のビールを頼もうとしたら、ビールの在庫がなくなった。レーではあまり飲めなかったなぁ。でも、食事は、ビュッフェスタイルでメニューが豊富で色々と楽しめた。最後、参加者の一人、Kacchinさんがお誕生日ということで、アイスに花火を立ててお祝いをした。すごくアイスクリームを食べたい心境だったので、美味しかった。
ホテルに戻ると、疲れと睡魔に襲われ、荷物のパッキングもそこそこにベッドに倒れこんだ。

■8月25日(木) 晴れ

7:00起床-7:30朝食
8:35出発-(専用車)→8:50レー空港着-(チェックイン、搭乗手続き)-10:40出発-(IT-3352)→11:50デリー空港着-13:05出発-(専用車)→14:00ホテル着
14:30-15:30昼食(ホテル近くのレストラン)→ショッピング→17:45ホテル
19:00-21:45夕食(The Taj Mahal Hotel))-22:15就寝

今日は、午前中、レーからデリーへの移動。とにかく荷物をダッフルバッグに詰め込んだという感じで、預け荷物と機内持ち込み荷物の仕分けもあまり考えずにしたら...ニッケル水素充電池を没収された。どうやら、機器に入れてない予備電池がひっかかったらしい。Kana-catさんは、書類を書いてデリーで返却してもらえたのに何が違うのか没収された(エネループでなかったため、乾電池と思われたか?もう何年も使用していた電池だったので諦めた^^;)。初日に宿泊したホテルに戻って来た。部屋に入ると、ソファー、デスクなども備わっているゴージャスな部屋だった。参加者全員で宴会ができそうなくらい広々...到着後、まずは遅めの昼食をとることに。その後、夕食まで自由行動。時間的にも遠くへ行く気はなく、何かお土産があれば購入しようとブラブラと歩いたがお土産屋さんっぽいところがなく、結局、何も購入しなかった。最後の夜は外で夕食をということでカレーを食べに行こうとしたが、何やら街中でデモが起こっているらしく車での移動は無理ということで、近くの系列ホテルに変更となった。結構、豪華なホテルでレストランもいくつかあり、最初に案内されたレストランはいかにも高級そうで予約を確認したら...別フロアのカジュアルっぽいレストランだった。乾杯前に気付いて良かった^^。Kingfisherビールで乾杯して、色々な種類のカレーとナンをメインで食べたら全てが美味しかった。食欲倍増ならぬ、3倍増?!の勢いだった。最後にデザートのアイスでしめて満足の夕食だった。
今日も部屋に戻ったら、睡魔に襲われバタンキュー。

■8月26日(金) 曇り一時雨

6:15起床-7:00-8:00Deep tissueマッサージ-8:15-9:15朝食-シャワー
10:00出発-(タクシー)→10:15-11:10ショッピング→11:15-12:15昼食(Sagar:南インド料理)→12:30-14:00ショッピング(MITTAL TEA HOUSE)→14:15ホテル
15:45チェックアウト-16:10出発-(専用車)→16:45デリー空港着-ショッピング&夕食-21:10出発-(AI-306)→
機内(泊)

今日はインド滞在最終日。デリーに戻ったらマッサージを受けようと話していて、本当は昨日の夕方あたりに行くつもりだったが、ホテルで1人づつしかできないということで、Kana-catさんと時間をずらして朝食前後に受けることにした。日本でマッサージへ行くことは全くないが、さすがに体をほぐしてもらいたい心境だった。オイルをつけて、首まわり、背中、手、足と全体にもみほぐしてもらったが、膝下は相当疲れているのかず~っと揉んでいてほしいくらいだった。1時間のマッサージ後立ち上がったら、体が軽く感じた。その後、朝食へいったが、昨夜に続き、食欲倍増^^。朝食後、オイルを流すためにシャワーを浴びてさらにすっきり^^。
あとは、お土産を購入するのみ!皆の買いたい物や行きたいお店を総合するとDefense Colony Marketが良いのではということになりタクシーで向かったら、運転手さんが色々と話しかけてきた。「それほど大きいところじゃないよ。」とか「ショッピングならもっと良いところがあるよ。」などなど。といっても、目的のお店があることや行ってみなきゃわからないということで予定通りgo!なるほど、お店の数は少なかったが、当初の目的のTシャツショップ(1469)やレストラン(Sagar)でショッピングとランチができて目的達成。その後、タクシーの運転手さんに「紅茶のお店に行きたい。」とリクエストして連れていってもらい、最大の目的のお土産購入も達成!一旦、ホテルへ戻り、最後の帰り支度をして、成田空港組は16時にデリー空港へと向かった。関西空港組とはホテルでお別れとなった。空港ではたっぷりと時間があったのでお決まりの現地通貨消費を兼ねてチョコレートを購入して...夕食を食べ(マクドナルド^^)...まったり。定刻に飛行機は出発し、あ~、長い夏休みが終ってしまう!!

■8月27日(土) 曇り

→8:30成田空港着-9:35出発-(送迎車)→9:45 USAパーキング着-9:50出発-(車)→11:10守谷着
遂に帰国。思ったより日本は涼しく感じた。朝早いためか空港もすいていて予定通りスムーズに午前中に帰宅。その足で、スーパーへ食料を買いにいった。何だかわからないけど「食べたい!」と思ったものをポイポイとかごへ入れ、お惣菜やらお寿司やら果物やらその他お菓子など。そして、昼も夜も常に何か口にしていたような^^;。今回の山行で体重-1kg、体脂肪率-3%!ま、体重は時間の問題で戻るでしょう...体脂肪率の減少はちょっと驚き!
感想
○ラダック地方は、募集要項にあった写真の通り、植物の緑色、山の茶色、空の青色のコントラストが綺麗なところだった。トレッキング前半を過ぎると人も少なく、山独占状態だった。
○ルンサールカンリの山頂は遠かった~!でも、振り返ると、道中、高山病を除いて体調を崩すこともなく(風邪、下痢など)自分的には最高のコンディションだったかな。
○初めての6,000m超え宿泊で意外と眠れた自分に驚いた!今回の登山で6,000m以上でも繰り返せば順応していくのを実感した。