HOMETrip abroadClimbing&SkiingMarathonOthers
previous

No.15 チンボラソ登頂エクスプレス10日間

-Chimborazo (6310m)-
next

h1出発まで

■予定

日付 行程 備考
12/30(日)
14:30成田空港集合-16:30出発-(航空機:アメリカ経由)→21:45キト着 空路、アメリカ経由、エクアドルの首都キトへ。到着後、ホテルへ。
Hotel Quito(泊)
12/31(月)
キト 終日、キト滞在。夕方、翌日からの登山の打ち合わせ。
Hotel Quito(泊)
1/1(火)
キト-(登山)→ピチンチャ(4,839m)→キト-(車)→リオバンバ 午前中にキト郊外にあるピチンチャへ高所順応を兼ねて登山。その後、チンボラソのベースとなるリオバンバへ。
Hotel Montecarlo(泊)
1/2(水)
リオバンバ-(車)→カレル小屋-(登山)→ウィンパー小屋(5,000m)-(5,200mタッチ)→リオバンバ 車でチンボラソのカレル小屋へ。ウィンパー小屋からさらに上部を往復。その後、車でリオバンバへ。
Hotel Montecarlo(泊)
1/3(木)
リオバンバ-(車)→カレル小屋-(登山)→ウィンパー小屋(5,000m) 前日と同じルートをウィンパー小屋へ。
ウィンパー小屋(5,000m)(泊)
1/4(金)
ウィンパー小屋-(登山)→チンボラソ山頂(6,310m)→カレル小屋-(車)→リオバンバ 深夜に小屋を出発。チンボラソ山頂アタック。その後、カレル小屋へ下山。車でリオバンバへ。
Hotel Montecarlo(泊)
1/5(土)
リオバンバ-(車)→キト 車でキトへ。(登山予備日)
Hotel Quito(泊)
1/6(日)
22:30キト-(航空機)→ 出発まで自由行動。空路、アメリカ経由で帰国の途へ。
機中(泊)
1/7(月)
→アメリカ都市→ アメリカで航空便乗り換え
機中(泊)
1/8(火)
→14:25成田空港 成田空港到着後、解散。

■出発までの経過

出発までの経過を、主にブログpostscriptから抜粋してまとめました。

 2007年10月18日:どこかへ行きたい!

今日は、Adventure Guidesの無料公開講座に行ってきました。
年に数回、文京区スカイホールで開催されています。 今日のテーマは、『憧れの高所登山』で、5000m峰、6000m峰中心の話でした。
年末年始にどこかへ行こうかなぁ・・・と思い始めたところだったので、ちょうど良かったのです。

ネパールは時間をかけてコツコツと登っていく、南米は一気に駆け上がって下りてくるという特徴を聞くと、やはり、自分は南米派だ!と思ってしまいました^^;。実は、ネパールへ一度は行ってみようかと、かなり、ゴーキョピークツアーに心が傾いていたのですが、話を聞いているうちに元々好きな南米のチンボラソに心がグラリと動かされました^^。通常12日間で組まれるチンボラソを、事前に国内で低酸素トレーニング(睡眠トレーニング)を受けるという前提で10日間で実施するらしい...名付けて『チンボラソ登頂エクスプレス』。
今度の年末年始は、曜日の巡りが良いので、2週間くらいの休暇がとれそうと思ったので、是非、どこかへ行きたい!!
12/22(土)-24(月)、25(火)-28(金)、29(土)-1/4(金)、5(土)-6(日) 最後の週4日休みをとれば2週間!!

 2007年11月21日:決定!

今日、年末のツアーの申し込みをするために、Adventure Guidesのオフィスへ行って来ました。 用件は、書類一式の提出と申込金の支払いで、郵送と振込みでもすんだのですが、書類の紙の枚数が結構あり、送料が90円を超えるかも?!、振込み手数料をけちろうかな?!などと思ったので^^;、会社の帰りにちょこっと寄り道してきました。

行き先は、結局、南米エクアドルのチンボラソ! 通常、12日間で組まれることが多いのですが、ミウラ・ベースキャンプで事前に低酸素睡眠トレーニングを受けることを前提として10日間のツアーです。偶然にもミウラ・ベースキャンプが会社から歩いて行けるところにあるんですよ、これが^^...
名付けて『チンボラソ(6,310m)登頂エクスプレスツアー』!! 内容的に2日間の差がどこにあるかなどは、まだ比較していないのでわかりません。でも、久しぶりの南米なので、楽しもう~っと^^!!

 2007年12月7日:チンボラソ登頂エクスプレスツアーのページ始動!

チンボラソ登頂エクスプレスツアーの催行が決定し、今日、すったもんだの末?、ツアー費用全額の支払いが完了しました。
すったもんだ??
いつもは、銀行口座からATMで振込みを行うのであっという間に終わるのですが、その口座の残高では足りないので、郵便局の預金を使うことにしました。
郵便局から銀行への振込みってできないんですね!!
仕方がないので、必要額を引き出すことに。これまた、ATMからは10万円が限度らしく、窓口に並んで引き出しました。
次に、振込先が東京三菱UFJ銀行だったので、会社の近くの支店へ行ってみると、そこはATM業務のみで、これまた初めて知ったのですが、ATMからの現金振込み限度額が1回10万円!!これでは、一気に振り込めないので諦めました。
昼休みにこれ以上は無理ということで、現金を手にしたまま仕事へ戻りました。セキュリティーが強化されて現金を動かすのが大変!!
で、どうしようかなぁと考えて、結局、Adventure Guidesのオフィスへ直接、現金で支払うことになりました。

また、説明会の日程も決まり、ミウラ・ベースキャンプでの低酸素睡眠トレーニング日程も決まりました。だんだん、現実味を帯びてきました。
...というわけで、 チンボラソ(6,310m)登頂エクスプレスツアーのページ始動です!!

 2007年12月19日:チンボラソ説明会&低酸素睡眠トレーニング

いやいや、長い1日、いや2日?でした。
12/18 18:00- チンボラソツアー説明会(@AGオフィス)
昨日、18時からチンボラソツアーの説明会があり、Adventure Guidesのオフィスへ行って来ました。 3分前くらいに着くと、1人をのぞいて全員が既に着席していました。 どうやら、参加者は夫婦1組を含む7名で、出席した6名が関東圏、1名が福井県の人らしい... 説明は配布資料に基づき、一通り行われ、さほど多くの質問もなく1時間ちょいで終わりました。私自身も、今回は、大きな買い物はせずにすみそうです。高度順応目的のピチンチャは、トレッキングシューズでハイキング、チンボラソは雪山登山なので、靴は2足必要かなぁ・・・雨具は必要かなぁ・・・など、少し、考えてしまいますが、今回は、22.5kgx2個まで荷物を預けられるので、迷ったら持参する余裕がありそうです(ロシアとは大違い^^)。チリとはまた違う南米を味わうことができそうで楽しみです^^。少し観光をする時間もあるようなので、地球の歩き方を買わねば...

21:00- 低酸素睡眠トレーニング(@ミウラベースキャンプ)
説明会終了後、いよいよ、ミウラベースキャンプでの低酸素トレーニング1回目へ。20時に代々木駅に到着し、トレーニング前に、けんけんガイド(チンボラソツアーの隊長)とGPSストアのたまさん&りっちゃんとで御飯を食べました。アルコールはやばいかなぁ・・・と思っていはいたのですが、ピリ辛中華メニューと共にグビッと1杯飲んでしまいました。
21時過ぎにミウラベースキャンプに到着。思っていたより、小さな建物でした。今日は、チンボラソツアー参加の御夫婦と、アコンカグアツアーに参加される女性とけんけんガイドと私の計5名。まず、寝る格好に着替えて、酸素飽和度測定機器を装着し、低酸素室(今回は、酸素:窒素=13.5:86.5くらいまで:3500m相当くらいらしい。気圧を下げるわけではないので、酸素と窒素の比率で低酸素状態を作っている)で30分から1時間くらいテレビを見たり、しゃべったりして慣らしました。途中、心電図測定の電極を装着し、23時から翌朝6時まで測定されました。 実は、17日が忘年会で、ちょっと疲れ気味で眠かったので、寝れそうな気がしました。でも、そんなには甘くなかったかなぁ?しかも、アルコールのおまけ付き!開始前に血圧を測ったら、128-88。高っ!!私にはあり得ない数字なのです。とにかく、23時になったら、就寝。数時間は眠っていた気がします(2時か3時?)。横たわっている分には苦痛はなかったのですが、途中で、目が覚めてからは目をつぶっていただけのような感じでした。やっぱり、息苦しいってことか...腕と指に血中酸素飽和度測定機器、首とわき腹に心電図測定用電極&関連機器を装着していたので、腕がだるい気がしました。でも、6時に起床して、扉を開けると即、復活するし、暖かいし、お腹は空いてたし、その点は楽チン!
朝、記録されたデータをちらっと見せてもらったら、血中酸素飽和度は呼吸が浅くなるために下がっていき、下がった状態が持続している途中に目が覚めて、その後は眠れていないために、数値が大きくぶれる瞬間がありました。でも、問題となるような波形はなかったですけどね^^。

12/19 8:00- 出勤
最大の苦しさはこれから??一日、仕事が待っているのです。7時にミウラベースキャンプを出て、とりあえず、代々木駅方面へ向かい、開いているお店で朝食。徒歩5分で会社へ着いてしまうので、何時に出社しようかと思ったのですが、早く行って早く帰ろうと思い、いつもより1時間以上早い出社になりました。 意外と眠くなることもなく、だるくなることもなく、普通に仕事してました。
無事、第一回目の低酸素睡眠トレーニング終了~。最初が一番つらいのかと思っていたのですが、ミウラベースキャンプのスタッフの人曰く、次は4500mを想定するとのことで、次回の方が厳しい(仕事に影響する?)かもしれないと言われました。

 2007年12月26日:低酸素睡眠トレーニング2回目終了!

チンボラソ登頂エクスプレスツアーに向けての低酸素睡眠トレーニング2回目が終了しました。
今回、2回目組は4500m相当ということで、酸素濃度は12%くらいまで下がるらしい...今回は、お酒も飲んでないし、血圧も105-70ということで、まぁ、通常の範囲でした。1時間くらい、テレビを見たり話をしたりして慣らした後、22時30分消灯。
始まった瞬間は、脈拍も60代で、血中酸素飽和度も90%くらいで明らかに前回より楽な気がしたのですが...今回は、苦しかった^^;。夜中1時頃までは問題なく眠れました(眠れていたと思う)。一度、目が覚めてからがしんどかった...最初は、水を飲んで深呼吸して仕切り直しくらいの気分だったのですが、その時に、モニター中の酸素飽和度を見ると28%◎o◎!!最初は、機器を疑いましたが、やっぱり、正しいと思い始めました...頭も痛くなるし、そのうち、吐き気もしてくるし...そんな状態で低酸素室に留まっていたのが馬鹿だったようで^^;。トレーニングだから、苦しくなったら外に出れば良かったのです>x<。4時ごろかな?、それほど行きたかったわけではなかったのですが、トイレへ行ったら、ほとんどの水を吐き出してしまいました。でも、山と同じですね。悪い物が外へ出ると(水が悪い物かどうかは?^^)楽になり、その後の2時間ほどは気持ちよく眠れた気がします。と同時に酸素飽和度も70%くらいまで戻り、体も温かくなったような。。。朝、起きてから脈拍と血中酸素飽和度のチャートを見せてもらったら、やはり、20%代の酸素飽和度が記録されていました。20%代って、大丈夫なのか??!今まで山の中でも睡眠中にこんな状態になっていたのかなぁ。体に悪そう...今は、「これ、チンボラソツアーで役立ってくれるのかなぁ・・・」って心境です。確実に体力を奪われてます(一緒に睡眠した人達2人はそれほど弱ってなかったのですが)。明日、もう1回あるけど、一晩で復活するかなぁ。仕事は一日こなしましたが、まだ、胃もたれ感が残ってます。なんだか、つらい修行状態になっています^^;。

 2007年12月28日:低酸素睡眠トレーニング終了!

3回目の低酸素睡眠トレーニングが終了しました。
前回、一緒に2回目のトレーニングを受けた人達2人は、今回、さらに標高を上げて5000m超え(酸素濃度にして11%くらい)でしたが、私は、前回、苦しんだので前回と同じ4500m(酸素濃度12%くらい)で行いました。今回も1時間くらい部屋で慣らして22時30分頃消灯!
始まる前は、眠れそうな予感もあったのですが、今回も楽ではありませんでした^^;...結果としては、前回と同じで、眠り始めて夜中に息苦しさで目が覚めるまでの約3時間の間に血中酸素飽和度が一次直線的に下がっていました。やはり、90%くらいから30%を切るくらいまで...(この変動は私にだけ見られるものでした)目覚めた時には既に頭ガンガン!水を飲んでも胃にたまる感じで一向に気分は改善されないんですね。その後は、完全には眠っていないので、血中酸素飽和度は少し戻りますが、朝6時の起床まで頭痛は続いていました。
そもそも、低酸素睡眠トレーニングに興味があり、チンボラソエクスプレス登頂ツアーへの参加を決めたようなものなのですが、いや~、本当に私にとっては厳しいものでした。ある意味、山よりきつく感じたかもしれません。山でも、歩いて心拍数を一度上げるまでは体のだるさがとれないので、睡眠前に少しバイクこぎでもした方が楽に寝れたかも?でも、自分の低酸素に対する特性がわかった気がします。
常圧低酸素と減圧は同じものではないので、この結果と現地の結果が必ずしもリンクするものでもないようですが、さてさて、どのような結果になるものやら...^^?現地で楽しけりゃそれで良しです。

 2007年12月29日:準備完了~!

荷物 明日からチンボラソ登頂ツアーです。
準備の方も一段落しました。只今、デジカメの充電池を充電中です。
今回は、荷物は22.5kgx2個までOKということで、重量に関しては苦労しませんでした。スキー道具がないと、やはり軽く、ダッフルバッグ約18kgにおさまりました。
皆さん、良いお年を!!
では、明日から行ってきま~す!